薪ストーブの種類・素材

鋳物製薪ストーブ 鋳物は、鋳型に溶けた鉄を流し込んで作ったもので、細かいデザインのものも鋳型で同じものを大量に作ることができます。鋳物の特徴としては非常に熱に強く、一度温まると冷めにくいという性質がありますが、急激に温度を上げると熱膨張による伸縮で割れる場合があります。薪の焚きはじめは、急激に温度を上げずにゆっくりと時間をかけて本体の温度を上げる必要があります。 また、薪ストーブ本体の天板の温度は200℃前後に抑えることや、 本体が高温になっている時に水がかかるなどの温度変化にも注意が必要です。
鋼板製薪ストーブ 鋼板製薪ストーブの中でも薄い板から厚い板の鋼板で作られた薪ストーブの種類があります。鋼板は切断、曲げる、溶接などの加工で自由に形を作ることができるので、デザインが豊富にあります。鋳物に比べると熱しやすく冷めやすいため温度調節に多少手間がかり、薄い鋼板は蓄熱性に欠けるので消火後短時間で本体の温度が冷めます。そして、温度を持続させるのに薪の量が多く必要ですが、鋳物製薪ストーブに比べると多少安価になっています。
輻射式(ふくしゃしき) 薪ストーブで一番多く流通しているのがこの輻射式(ふくしゃしき)のストーブです。輻射式の薪ストーブは薪を燃焼することでストーブ自体を暖め、ストーブから出る熱で周囲の空気を暖める方式です。輻射式の多くは鋳物製で、ストーブ全体が温まることで熱効率が上がり火をおこしてから温まるまでが早いのが特徴です。ストーブ自体がかなり高温になるために、壁や家具とは離したり、ペットや子供がいる家庭では火傷の危険が伴うため、フェンスでストーブを囲うなどの対策が必要とされます。
対流式(たいりゅうしき) 対流式は、ストーブの外側にもう一枚鋼板を使い空気層を設けることにより、その空気層を通る空気を暖めて放出する暖房方式です。自然に対流して暖かい空気を出すタイプと、ファンで強制対流させるタイプがあり速暖性に優れています。ストーブ外側の温度は高温になりにくく、輻射式ほど火傷の心配はありませんが、小さい子どもさんがいる家庭は注意が必要です。壁などからの離隔距離を比較的短めで済むことも魅力といえます。鋼板製薪ストーブの普及に伴って増加したのがこの対流式です。

薪ストーブイメージ

~ ストーブって、あるだけで心をほっこりさせます ~