設置場所と煙突

どこに設置するのが効率がよい? 薪ストーブを着火してから部屋が暖まるまでは部屋の広さにより異なりますが、30分~1時間程度です。いかに部屋を効率良く温められるかは、薪ストーブの部屋の設置場所により変わってきます。一番適している場所は、部屋の中央です。部屋の中央に設置することでストーブの熱を遮るものがなく、暖気が上昇気流となって部屋中にいきわたるためです。次に効率が良いのは、壁際の中央付近です。背面は壁で遮られてしまいますが3方向より部屋を暖めることができます。そしてあまり効率のよくない場所は部屋の角になります。左右の壁に遮られ熱効率は低下してしまいますので、なるべく部屋の中央よりに本体を設置することで熱効率を上げましょう。
炉台・炉壁 薪ストーブはストーブ全体から熱が放出されるため、安全にためにも床や壁、家具などから離さなければなりません。家の壁と炉壁の間には空気の循環を確保するために25ミリの隙間(空気層)を設ける必要があります。炉台は、床を保護しストーブのドアの開閉時に火の粉が落ちて床が焦げ付かないようにする役目があります。炉壁や炉台の材質には天然石、煉瓦、タイル、擬石などがあり、天然石や煉瓦は暖まるのに時間がかかりますが、一度温まれば保温効果としても優れています。タイルや擬石は薄いものが多いので、煉瓦に比べると保温効果は劣ります。
煙突の種類と材質

薪ストーブ・煙突イメージ

~ 煙突のある家って、ちょっと憧れませんか? ~

煙突は薪ストーブの性能や安全性に影響を与えるのでとても重要になってきます。煙突は耐久性のあるステンレス製の断熱二重煙突を使用します。シングル煙突は安価ですが、煙の熱を外に放出しやすく、外気で煙の温度がさがるとドラフト(上昇気流)が弱くなり煙が排出されにくくなります。さらに煙の温度が下がることで煙突内部に結露が生じ、その水滴にススやタールが付着しやすくなり不完全燃焼や煙が逆流しとても危険です。断熱二重煙突には高温で安定したドラフトのため薪ストーブの性能を最大現に発揮できます。値段は高いですが、メンテナンスや交換の手間と費用が削減できます。
煙突の設置法 煙突はドラフトを効率よくするため、最低でも5メートル以上の高さが必要でまっすぐな状態で設置されていることが理想です。煙突は屋根を貫通させる方法と壁を貫通させる方法がありますが、壁を貫通させる場合は壁を貫通させ外に出したら上へ伸ばす設置方法がとられますが、屋根から出す方法にくらべて煙突部材が増えるためコストも煙突掃除の手間が余計にかかります。